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【北海道胆振東部地震】地震体験談『発生から停電復旧まで』第1章

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まずは、ツイートでご協力してくれた皆さん

本当にありがとうございました。

 

平成最後の年。

平成30年9月6日午前3時8分頃、

震度5強を私の住んでいるエリアが襲いました。

私は今まで震度4までしか体験したことがありません。

生まれも育ちも札幌近郊の人は

大きな地震・停電などを経験したことがありません。

加えて、

前日に起こった台風があんなに強かったのも初めての経験でした。

今回の地震では、災害を体験したことがない私たちが初めて直面した出来事。

人への感謝、うんざりしたこと、怖かったこと、

色々なたくさんの事をお伝えします。

 

 

地震発生前日、凄まじかった台風21号の猛威

4日の夜から風が強まり、犬のトイレに外に出た夜11時には

砂埃が凶器のように、体に当たるとものすごく痛い。

こんなに風が強いのは初めて。と思いつつ就寝しました。

日付が変わり、北海道胆振東部地震発生の約24時間前

9月5日未明、風で家が揺れ起きました。

地震かと思うくらい揺れ、怖くて眠れなくなりました。

電気を付けて起きてしまおうと思うと停電。

台風で停電したのは初めてでした。

 

2時間もすると眠たくなり、朝5時に二度寝をしました。

ちょうど仕事が休みで良かった~。とのんびり朝起きると

そこらじゅうの木が倒れて、あちこちの道路に倒れているのを

市の職員の方達が整備していました。

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その頃には、電気も復旧していました。

個人的には被害もなく、ほとんどの人が無事だったと思います。

 

本州の人は、いつも台風が直撃で大変だな~と思いながら

大阪が大変な被害に合われていたのを、どこか他人事で見ていたと思います。

 

この日はなんとなく体がだるくて、

ちょっと怖くて眠れなかったせいだな~なんて思いながら

夜11時には就寝しました。

9月6日AM3時 地震発生のとき

寝ているときに、突然大きな揺れが来ました。

揺れ始めると同時に、携帯の地震を知らせるサイレンが鳴り響きました。

揺れていた時間は、東日本大震災より短かったと思います。

家が崩れるのではないかという大きな揺れ。

東日本大震災を思い出し、ただごとではないなと感じました。

 

揺れが治まった後、すぐに震度5強を確認。

カーテンを開け外を見回しましたが、真っ暗。

こんなに揺れたのにどうして誰も起きていないんだろう。

 

そう思った後に、ものすごく綺麗な星空が見えました。

ものすごく怖かったのに、綺麗過ぎる星空にうっとりしました。

うちのワンコを見ると、地震に全く動じず爆睡。

呑気だね~。と夫と話し、なんだか急に怖くなくなりました。

 

1度電気を付けようとスイッチを押すと

あれ、電気がつかない。。。

停電だったから誰も電気がついていなかったんだ~。と

その時、初めて停電だとわかりました。

 

懐中電灯を持って、外に出てみると満天の星空が広がっていました。

山の中で星空を見上げた時のように、

空が近くて、小さな星たちも全て見え

電気が何一つ付いていないと、こんなに綺麗なんだ。

と小学生の時、夜中に見ざめた時に見た星空を思い出しました。

 

家に戻り、台所を見ると急須が割れていたのと

クローゼットの収納ケースが上から全て落ちていたのと

飾っていたものが落ちていた程度で、大きな被害はありませんでした。

 

もうすぐ夜が明けると思い、懐中電灯以外の用意は特にせず 

カーテンを開けてボーっとしていると、たくさんの車が走り始めました。

自衛官の人たちが自衛隊の部隊に向かっている様でした。

地震から30分ほどのことです。

 

停電はしているものの、水道は使用可能でした。

家族に連絡を取り、片付けをしていると夜が明けてきました。

 

大きな余震もなく、前日の不眠もあり眠たくなってきました。

呑気に2度寝しました。

 

寝ている間にLINEや電話が来ていましたが全く気付かず

目が覚めると7時。外が快晴のせいか停電もあまり気にならずでした。

 

外を見回すと、近所の方がコンビニの袋を持っていました。

コンビニは開いていて、おにぎりやパンなどはもう無いとのことでした。

直ちにコンビニへ向かいました。

人で溢れていましたがきちんと並んで待っている人たち。

日本は安全だな~とホッとしました。

自宅に水はあったし、断水は免れていたので

念のためカロリーメイトカップ麺、等を購入。

一生懸命アナログで働くコンビニ店員さんに感謝しつつ帰宅。

 

地震が大きかったことや情報収集ができない事

停電が長引くことになるかもしれない。。。とようやく受け入れ始めました。

 

あっという間の1日の始まり

朝8時。車にガソリンを入れなければ!と、思いましたが

停電だから無理か。とスマホでネット検索。

札幌市内には手動で何とか入れられるところが1軒開いているという情報をキャッチ。近所にもあるかもしれないので、ガソリンスタンドを探しました。

信号は全て全滅しており、譲り合っての運転。

途中、何度も自衛隊災害派遣の車を見ました。

 

スタンドを探しましたが、1軒も営業しているところはナシ。

出勤していたスタッフに尋ねると、全く開店できそうにないとのこと。

ガソリン給油は後回しにしました。

一旦帰宅し、次は携帯の充電をしなければ。と考えました。

途中、本州の家族や知り合いから大量のLINEなどが送られてきましたが

スマホの充電が無くなると困るので、連絡はやめて欲しいとストップをかけました。

安否が心配なのは充分、承知なのですが

申し訳ないけれど、いつもとは明らかに違う予感。

余計な事で何度もメッセージを送るのは勘弁してほしい。ごめんね!

 

朝9時過ぎ。

ホームセンターで携帯充電器、手回しラジオの購入しなければと思い

自転車で向かいました。

 

途中、大きな国道を渡らなければなりませんでした。

既に車の交通量が多く全く渡れる様子はナシ。

動いている車も信号が無く様子を見ながら走っていますが

歩行者の事を考える余裕はないので止まる気配はナシ。

 

子供を連れたお母さんが渡れずに困っていました。

道路の向こうにも高校生がずっと待っています。

近くに歩くおばあさんに声をかけると、道路を渡りたいとのことでした。

皆を1か所に集めて、道路の向こうに立っている高校生にも大きな声で話しかけ

(聞こえたかはわかりませんが)

道路を渡る全員に手を挙げてもらいました。

手を上げながらゆっくり、少しだけ道路に出て

周りの車に止まってもらうように合図した後、皆で一気に渡りました。

ベトナムやタイでの旅行の時、信号がないのに道路を渡った経験が役に立ちました。

 

ホームセンターに到着した9時30分過ぎには、既に長蛇の列。

店内に入るには3時間はかかりそうです。

その間に売り切れるに決まっているので、すぐにカー用品店に向かいました。

営業時間はまだのはずなのに、既に営業。

お客さんはほとんどいません。

車のシガーライターを利用し、充電できる機器を購入しました。

 

その足で一人暮らしの母、祖母の安否と食料・水の確認をしに行きました。

皆、無事だったのですが懐中電灯の電池がないとのことで

電池が売っていないか探しに行くことにしました。

 

自分勝手な人たち

電池をどこで買おうか、、、

もちろん、電池などどこに行ってもないだろうな。と考えていたら

ふと、昔からある昭和ながらの街の小さな電気屋さん。を思い出しました。

穴場だからまだあるかも。と思い行ってみました。

 

電池を購入することができました。

お会計を待っている間、お客のおじさんがやってきて店員さんに

携帯の充電器ないかい?とやって来ました。

昭和の街の電気屋さんには携帯の充電器などなく

「売ってないわ~」と言われていたので、

私はおじさんに、

「○○スーパーの隣にあるカー用品店の○○にシガーライターに繋げる充電器売ってましたよ」

と、説明しました。するとおじさんが

「OOスーパーってどこなんだ!そんなとこ知らねんだよ!」とキレられました。

 

私に聞いたわけではないのに、答えたのがおせっかいだったかもしれませんが

こんな時、知っている情報は伝えるってものじゃないかと私は思いました。

店員さんに対しても偉そうで、人にものを聞く姿勢ではありません。

 

私は、頭に来たのでそれ以上は話しませんでした。

昭和の電気屋さんは丁寧に教えていましたが

「あ⁉どこだよ!」と再度店員さんに偉そうにしていました。

教えなければ良かったと不愉快になりました。

 

その後、弟から電話が入り

「これから断水になるからお水確保して!」と連絡をくれました。

のちにわかったのですが、

作業服を着た中年の男性が、市役所の付近で

「断水が始まるよ」と根拠のない事を言いふらして歩いていたそうです。

 

市には問い合わせが殺到し、職員が本来できることができなくなる訳です。

こんな中、混乱させる様な事を!!

本当に腹立たしく思いました。

 

ですが、備えることは大切で“断水するかもしれない”

とは思い付きませんでしたので、結果的には良かった訳です。

 

母に電池を届け、へとへとになりながら自宅に到着した時は

既に13時を過ぎていました。

 

もう1つ必要なのはガソリン

 

夫が聞いた情報で、隣町のガソリンスタンドが開いているから

給油しに行こう!と割とスカスカの車でドキドキしながら行きました。

1時間待ちでなんとか制限の15Lを給油することができました。

それにしても、こんな最中にいち早く仕事を頑張る店員さん達。

本当に素晴らしいです。

皆のお陰で生きてるんだと痛感しました。

 

約2時間のあいだに、

先程購入した携帯充電器でスマホの充電も満タン。

待ち時間のあいだにTwitterでガソリンスタンド営業の情報を流しました。

店員さんに聞くと、今のところまだまだ給油の余力があるとのこと。

給油制限はあるものの、15Lあればそこそこ逃げられる準備はできます。

 

自宅に帰り、母の車の状況を聞き次は母の車も給油しに行きました。

次に行った時は10L制限でした。

もうすぐスタンドのガソリンもそこを突くのかな。と思いました。

 

あっという間に夜になる

停電で何もやることがなくて暇なのかと思ったら

忙しすぎてヘトヘトでした。

夕暮れ前に蝋燭や、電池の準備等真っ暗のための対策をし

夫の両親から余っていたラジオを借りて過ごしました。

 

スマホは電池がなくならぬよう、たまにしか使わないようにしていたので

ラジオを聞けて色々知ることができました。

街頭も何もない真っ暗な夜を迎えるのは、怖いものでしたが

ラジオから聞こえる声、音楽。とても励まされました。

 

電気が不足する中、役立った『Twitter』 

必要そうな情報は、ツイートしましたが

フォロワーの方、そうではない方もリツイートして拡散してくれました。

リツイートされると、目につく頻度が高まるので

知らない情報を知ることができます。

本当に本当に感謝です。

 

リツイートによってか、定かではないのですが

ツイートを見てダイレクトに質問が来たりしました。

 

リアルタイムの小さな情報も流すことができ

すぐにやり取りできるTwitterは、本当に役立ちました。

ニュースももちろん大事なのですが、町の小さな出来事までは取り上げられません。

 

小さなことでも拡散しようと協力してくれた皆さんには

本当に感謝しかありません。

そして、リツイートしてくれたお陰で私自身が励まされました。

誰かが気にかけて応援してくれている、心配してくれていると励まされました。

本当に本当にありがとうございました!

今も感動でちょっぴり泣きそうです。

 

最も言うことを聞かない祖母

暗くなるころに、

1人暮らしの祖母の家に我が家で皆で過ごすために迎えに行きました。

日中も弟が迎えに行ったそうなのですが、家から動こうとしないと言っていたので

次は私が迎えに行くと、1人暮らしの母が泊まりに来ていました。

祖母は家に来るのを拒否。

私達は犬がいるので祖母の貸家に泊まることはできません。

 

皆で過ごそうと言っても祖母は全くいうことを聞きません。

母が説得しても無理。

母は我が家に避難したかった様ですが

祖母を1人にすることはできず断念しました。

 

加えて、祖母はお酒を飲んでおり

飲んで行け!としつこい。

それどころじゃない、いつ地震が来るかわからないから!

と言っても、ビールを開けようとします。

 

言うことは聞かないし、頑固だし、酒まで無理矢理飲ませようとするし

自分の祖母ながら、本当に腹が立つし恥ずかしいです。

あとは母に任せて自宅に帰りました。

 

 

停電復旧のとき

日が暮れる頃

15年前に結婚式の後にもらった蝋燭があったので火を灯しました。

捨てようと思っていたけど、蝋燭ならいつか役に立つかと取っておいたものです(笑)

 

読書のために本を用意していたのですが全く読む気になれず。

ラジオの前で情報収集。

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蝋燭の明かりで約2時間過ごしたところで

あれ?なんか外明るい!カーテンを開けていたので気付きました。

2次災害防止のためにブレーカーを落としていたので

電気が復旧したことをすぐに気付きませんでした。

地震発生・停電から17時間後の同日20時頃、電気が復旧しました。

 

私の住んでいるエリアは、札幌近郊でかなり早く電気が復旧したようです。

電気は付いたものの、まだほとんど復旧していないのがわかったので

節電しなければ。そう思い、電気は必要最低限に抑えました。

 

無事復旧した後に、

協力していただいたツイッターの皆さんにお礼を述べたつもりですが

伝え忘れた方がもし、いましたらごめんなさい。

そして本当にありがとうございました!!

 

長くなりましたので、第2章に続きます。。。